活躍する近大豊岡生 

岩崎藍子さん

略歴

近畿大学附属豊岡中学校の1期生として入学。近畿大学附属豊岡高等学校卒。
北海道大学水産学部卒、東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程修了後、就職。
その後、北海道大学大学院環境科学院博士課程修了・学位(博士)を取得。琉球大学研究推進機構戦略的研究プロジェクトセンター、ベルリン自由大学生物学専攻/ベルリン‐ブランデンブルグ先端生物多様性研究所にて研究を行う。
2024年現在、東北大学大学院生命科学研究科付属浅虫海洋生物学教育研究センターに籍を置く。

卒業生 岩崎藍子さん

ー中学・高校時代の思い出は?

私は入学した時、全然勉強できなくって、始まったばかりの英語も結構壊滅していました(笑)。入学したころはアルファベットも書けなかったんです。でも、どの先生にもとてもお世話になり、英語の先生に毎日少しずつ見てもらって、何とか形にしてもらいました。
あと、茶室の周りの池と当時の教頭先生がお世話していた鯉を眺めるのが好きでしたね。朝早くから登校して、仲の良かった同級生とぼーっとを眺めてました。

ー同級生とは今も連絡を?

はい。偶然、同級生の妹さんとオンラインのヨガ教室で一緒になって。そこから発展して「じゃあ、オンラインで同窓会を!」って声をかけてくれたので、参加しました。みんなそれぞれの活躍している様子が確認できたし、何より懐かしかったですね。当時、四六時中みんな一緒にいたので、合宿の思い出や文化祭の演劇で必死になった思い出なんかしゃべってました。中学・高校時代は本当に濃密な時間を過ごしました。

ー(演劇タイトル)最後の学年の演劇は「おやじ」でしたっけ?なつかしいですね。「頭に花が咲いてる」出演者もいましたね。

そうそう(笑) いろいろ喧々囂々(けんけんごうごう)の話し合いもしましたけど、みんなでやり切れたことがうれしかったですね。

ー今は東北大学に籍を置かれていますが、どんなことを研究されているのですか?

今は「生命科学研究科附属浅虫海洋生物学教育研究センター」という所属で、青森県の陸奥湾を望む臨海研究所で磯の生物・生態を研究しています。大規模災害が生態に及ぼす影響を評価する、といったことです。2011年の東日本大震災の前から岩手県の磯に行っていたのですが、観察していた場所も津波の影響・被害を受けました。このような稀にしか起こらない大災害が様々な生き物にどんな影響を与えているのか、その影響の評価と予測を目指して研究しています。

卒業生 岩崎藍子さん

ー磯の生き物!また、豊岡の生徒に竹野浜で磯観察やなんか指導してほしいですね!

来ていただければ喜んで!え、豊岡にですか…?青森からなんで。。。旅費が出たら、ぜひ伺いますよ!(※若干、苦笑い)

卒業生 岩崎藍子さん

ー「しんかい」(有人潜水調査船 JAMSTEC)にも関わったとか?

はい。修士では深海の生物について研究していたのですが、当時いろいろ研究に対して自信をなくして、一度就職しました。一般企業・社会を経験して、未練が残っていたらまた研究の世界に戻ろうと。ただ、両親からは「そんな簡単に大学に戻るとか言っても、社会人になったら忙しくてできないよ。社会人なめんな」みたいなことを言われました。これが逆にあまのじゃくの私にはよかったかも。結果的にやっぱり未練あるなって思って大学に戻ったんですが、そのときのモチベーションにつながりましたね。ただ、どこに行っても、中学・高校時代に学んだ「必死になってやった!」という気持ちが案外どこに行っても「やれるだろう」「こんなん、怖ないやん!」という気持ちにつながったと思います。

ー今は青森ですが、今の近大豊岡の生徒を見る機会はありますか?

実家の父が、時々「近大出てるで。」とか言って、新聞記事を送ってくれたりします。テレビでも、「コウノトリで近大(豊岡)が出てる!」という感じで生徒さんを見ました。私たちのころより、すごく活動の幅が広がってきているのだなぁと感じます。

ーそうやって、知らせてくれる方がいて、こちらとしてもありがたいですね。
最後に在校生の後輩たちにメッセージをお願いします。

今、生徒の皆さんの活動の幅が広がっていること、いろいろとやることが将来へつながっていくので、どんどん活動して、アンテナを高く・幅広く持ってほしいですね。なんせ、「面白いことに、どんどん乗っかっていこう!」と。

ありがとうございました。体に気を付けて、ますますご活躍ください!